読書?記録 3
偶々暇な時間が出来たので久しぶりに一気読みした。中学時代にも一度読んだのですが少し歳をとってから読み返してみると新たな見方や発見などがあって随分と面白かった。以前読んだ時は何とも煮え切らない物語だな、と途中で読むのをやめてしまったような気がするが今回は先を急ぐように一気に読んでしまった。その感想の違いに自分も色々と変わっているのだな、と少しばかり感慨深い。
まあ思ったことなど適当に書いていこうかな、と思う。
藤田先生の作品全てに言えることだと思うが(「双眸亭壊すべし」はまだわからないが)作中に出てくる登場人物の笑顔が素敵すぎて困る。悲しみや覚悟や切なさ、純粋な喜びや楽しさ嬉しさ、場面ごとにそれぞれその笑顔の意味は違うけれど、どの笑顔も重い思いが含まれていて、はっとさせられる。正直漫画を読んでいて何回か泣きそうになったくらいだ。何というか「とても綺麗だな」と思う。凄く変な言い方だとは思うのだけれどその感情の動きや想いがとても脆いけれどそれ故に力強く思えて感動してしまう。いつか自分もこんな笑顔を浮かべられるような人間になりたいものだが残念ながら未だに表情筋の痙攣に過ぎないような気もするのが悲しい所である。
また何年後かにこの漫画を読んだ時に今とは違った想いをもてたら嬉しい。